理系脳×文系脳
僕はどちらかというと文系な人間だと思います。
文系・理系と学問を分けるのはナンセンスだとも言われますが、単純に数字や化学が苦手で、歴史や文学の方が好きだから文系ということにしておきます。
以前弟と話していて「なるほどなぁ」と思った事があるので紹介します。
今まで人間が築いてきた壮大な文明。各地で大切に考えられてきた宗教観。
いくら科学技術が進化しても、ないがしろにしてはいけない人類の遺産です。
人間の勝手な都合や一時の欲望で、これまで積み上げてきたものを壊してはならない。
例えば、クローン技術。人間は神によって作られたのだから、人間を複製するなんてとんでもない。
例えば、核兵器。あまりに残酷で人道的ではない。
他にも環境汚染の問題など、「科学者、そして人類は後先を考えずに何かを作り続け、考えの幅が狭いんだ。」
ということをバリバリの理系である2歳年下の弟に話すと、「理系の考え方はそうじゃない。」と反論されました。
文系の人が考えるスパンの方がだいぶ狭い。
いまや世界の頂点であるアメリカの歴史なんてたかだか200数十年。
中国だってたかが、4000年。
人間だって10万年くらいしか歴史がなく、恐竜が2億年近く存在していたと考えると人類の歴史なんで取るに足らない。
地球だって、24億年前から何度も氷河期で生物が存在していなかったり、していた時期もあるんだから、今更我々科学者のせいで地球の温度がちょっと上がろうが、異常気象が起ころうが、ちょっとくらい生命体が崩れようが、どうってことないじゃないか。
どうせ人間なんて自然の前では大したことできないんだから、いろいろやらせてくれよ。
って理論らしいのです。
所詮人類が中心で、狭い範囲の歴史だのモラルだのを重んじている文系に対して、理系の考えの幅の広さには驚きました。
文系が大切に思ってた人類の遺産ももちろん大切なのですが、未知なる自然の前にはあまりに小さなものだってことに気付かされました。
理系脳は考え方を広げてくれるので面白いなーって感じたやりとりでした。
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2016.04.08 13:46